Last Updated on 2024/11/15 by RIHO
乳児血管腫またの名を、いちご状血管腫という腫瘍をご存知ですか?
皮膚の表面や内部にできるもので、毛細血管の増殖異常が原因で発生する赤あざです。
ぱっと見は熟したいちごのように赤く、ぷにぷにしているので“いちご状”と呼ばれています。
生まれつきの場合と、生後にできる場合があるみたいですね。
今回は、自分自身が持ち続けている良性の腫瘍についてお話しようかなと。
医療的なことに関しては素人です。
当事者としての声と、調べたことを引用しながら書かせていただきますね。
幼少期はまさに、いちごが首にくっついている
多くは首や顔など、最も印象につきやすい上部にできるようです。
ただし、体のどこにでも可能性があり、内蔵までも含みます。
治療の必要性は症状により異なるようですので、専門的なことは控えます。
腫瘍名を検索していただくと、きっと見たことがある方もいらっしゃるかなと。
幸い、かなり軽度なので自分の一部として捉えられていますが、幼い頃は今以上に赤く、年頃もずっと悩んだので、思い切って書き上げました。
個人的な話ではありますが、同じ腫瘍で悩まれている方や、親御さんの心のケアになれば幸いです。
年頃になって、特殊だと気付いた
赤ちゃんの頃は首も短く、腫瘍も赤く大きかったのでとっても目立っていました。
生々しい艶が写真にしっかり写っていて、まるで熟れたいちご。
この頃の写真を初めて見たときは衝撃でした。
幼稚園~小学生も十分に赤いけれど、熟れたような艶はなかったです。
記憶に残っているのは、プールの授業で友達や先生に聞かれるストレス。
自分でもわからないのに、首に真っ赤なあざがある。
毎年クラス替えで、母が担任に告げてくれていたことをよく覚えています。
菌があるわけでもなく、触っても痛くないのに、腫れ物を扱う(腫れ物ですが。笑)ような目で見られるのは子どもながらに苦痛でした。
今思うと、デコルテにあるだけ恵まれているんですよね。
モデル業で再認識するようになった
気にしなくなったものの、メイクさんが笑顔で対応してくださり、申し訳なかったですね。
海外では、「それ何?」と聞かれて「生まれつき」と答えると首を傾げられました。
詳しく説明する英語力がなくて、黙ってしまうことがほとんどでした。
衣装を試着して初めて担当者が気付き、首の隠れる衣装に変えられたり。
海外の勢いに慣れない頃は、首元を指差した瞬間気にしてしまいましたね。
学んだのは、気にされないためにも自分が一番気にしないこと。
なぜ治療を考えてないのか
健康に対して支障があるわけでもない。という軽い考えです。
見慣れたし、言われ慣れたし、もう血管腫の事で心が傷つくこともなくなりました。
これによって生き辛いのであれば、すぐに親へ相談していたはずです。
わざわざ治療しないのは、もう自分の一部として認識しているからです。
人の言葉で傷ついた子に伝えたいこと
ひとつ違えば、健康への影響もあるでしょう。
なので一概に「治さなくていい」とは思えません。
それでも伝えていいのであれば、コンプレックスに思う必要はないということ。
顔や手首だったら気持ちは全く違ったかもしれない。
デコルテだって本当はきれいでいたかった。
それでも振り切って残している人がいることを知っててほしい。
隠したい気分のときは隠せばいいんです。
見た目の違いひとつで、価値は下がらないから。
気持ちの整理のような記事に、お付き合いいただきありがとうございました(^^)
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